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アメリカン・ビューティー
アラン・ボール

アメリカン・ビューティー

価格:
納期:

人気ランキング : 7182位
定価 : ¥ 980
販売元 : ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日 : 2005-11-25

???若い娘に入れあげる夫、浮気に夢中の妻、隣のオタク青年に恋する娘。自分の幸せを追求するあまり、家族という幸せの形を放りだしてしまった愚かな人々をコメディタッチで演出したのは、イギリス出身のサム・メンディス監督。
???シニカルなユーモアが得意なイギリス人らしく、アメリカンファミリーのダークサイドをブラックユーモアたっぷりに描いている。おかしいけど悲しい、その微妙なサジ加減が絶妙だ。第72回アカデミー賞で、作品、監督、脚本、主演男優、撮影の主要5部門を受賞した。(斎藤 香)

さすがの作品賞

この映画はコメディタッチと紹介のところに書いてあると思うが、そうとうの映画通でなければこれをコメディだとは思えないだろう。
初めレスター(ケビン・スペイシー)一家の家庭崩壊から映画は始まり、3人がそれぞれの幸せを求めそれぞれのストーリーが続き最後にはそれらのストーリーがある一点に結びつく。
最初のうちはなかなか映画にのめりこめない部分もあるかもしれないが、映画が進むにつれ、徐々にのめりこんでいけると思う。
ラストはさすがの作品賞と言わんばかりの終わり方で圧巻であった。
レスター妻役(名前ノーチェック)の人格の変わりようはあまりにリアルで逆にそれが怖いとさえ思える。その役を演じきれた彼女の演技も相当だと思う。
ぜひこの作品をご覧になり、最後まで見ていただけたらと思う。

納得のアカデミー賞。

 この作品は、見終わった後、面白かった、というか、こんな面白い作品を観るのも結構、久しぶりなんじゃないかな、というお話でした。
 ま、観て、人それぞれ、面白い箇所や捉え方って違うと思いますが、僕は、主役のケビン・スペイシー、非常にいい役どころ、いえ、大変、セクシーでしたね。
 ロリータ・コンプレックス丸出し・・・、と言ってもいいけれど、そうかな・・・。好きなタイプだったのでは。年齢差はあっても。やっぱり、愛してしまったのだから、いいんじゃないですか。悪いのは、ただ単に隣人のホモ男です。殺しの部分・・・。悪いのは、すべて、暴力を振るっている、倒錯的愛を持ったあの元軍人ですね。作品の中で唯一の人殺しですから、出演者たちが観るものにとって歪んだ愛を露呈していたとしても、殺人を犯した者が一番悪い。
 仮にどこを観ているんだ、となったとしても、僕は、愛を中心に観ますね。
 難しく、家庭の崩壊と理解しても、アメリカ国中が、今もって崩壊している訳ではないので、ま、ジョーク、ユーモアでしょうね。
 それにしても、あの二人の愛に近づいていく臨場感。溜まりませんでした。そこに愛が感じられました。
 あっけない結末でしたが、映画って、意外と上手く行かない人生を語ってませんか・・・。
 愛がなくてはどうしようもない・・・。僕はそう捉えましたね。純粋に。愛がなくては、と観客に見事に訴えかけた映画だと思います。

ミステリー・タッチのラストシーンが、なかなかいい雰囲気で心地よかった

 「人生は夢で織り合わされている」だったか? シェイクスピアの『テンペスト』の一節を思い出した幕切れのシーン。不思議に静かな余韻に心がざわめき、そしてしんとした静寂に包まれました。
 この映画の主人公、レスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー *余談ですがこの人、演技が上手いですよね。大好きな俳優のひとりです)は如何にして人生最後の日を迎えたか。妻との軋轢、娘との埋まらない心の溝、娘の友達への憧れにも似た恋心。見せかけの幸せな家族を演じ続けていくことに嫌気がさしたひとりの男が、血の通った人間として生きていくことに決めた時から、それまでの単調な生活の歯車が狂っていく。ゆるやかに、やがて訪れる破局へと・・・・・・。それまでの日常の一コマ一コマがシークエンスのようにつながり、ある決定的な瞬間を形作るラストシーンの見せ方、そこへの話の持って行き方が上手かったなぁ。
 あと、娘のジェーンが男と並んで見るホームビデオ撮影の、白いビニール袋が風に舞う映像。この作品のテーマと深いところで響き合うものを感じたこの映像の静けさがとても印象的。味わい深いワンシーンでした。

アメリカン・ビューティというのは

あの薔薇の花の種類です。非常にシニカルですね。
役回りが非常にはっきりして、それぞれをきちんと描写してます。
クスリと笑えるシーンも結構あります。
構えずに観ましょ。

社会の建前と個人の願望の間の葛藤

 この映画を見終わった後、静かな温かい気分になった。

 この映画には、現代アメリカ社会の暗部が描かれていると言われることがあるが、
果たしてそうだろうか。
 そうではなくて、この映画は、社会の建前と個人の願望の間に厳然として存在す
る深いギャップを、見る者に真正面から突きつけているのではないだろうか。

 人間の行動は、社会、家族、人間関係のいずれにおいても、そもそもが個々のい
ろんな欲望の上に成り立っている。が、社会は秩序を保つために、そこに道徳的縛
りを与えている。しかし、それにそのまま従うのは、時に本能的な欲求や自由を強
烈に抑えなければいけないつらさと一体である。

 理想とされる、型にはまった建前の家族を演じること、建前の夫や父や母や軍人
を演じること、それが個々の心情と一致するなら何の問題もないが、そうでない場
面が必ず出てくると思う。そうしたとき、その演技を苦痛の上で続けるのか、また
は、家族などの共同体を犠牲にしても、無理をした自分をある程度解放するのかと
いうのは、人間にとってある程度普遍的な人生の大きな問題であると思う。

 社会を構成する多数派が、この作品の中の登場人物たちのような選択をしていけ
ば社会は揺らいでいくだろう。しかし、不本意な、型にはまった建前を、自己を抑
圧して遂行し続けることの結果は、隣家の退役軍人の父親に象徴されている。

 最後、この主人公は、感謝の言葉とこれまでの自分の人生は幸せだったと言って
去るが、これは恐らく主人公の真意であろう。しかも、ポイントは、この言葉の中
に、自己を解放した後に生き生きと生活した自分自身に対して満たされた思いが感
じられること、また、解放する前に曲がりなりにも守ってきた家族や共同体という
ものにも温かい言葉を残していることの両方が含まれている点だと思う。

 人それぞれいろんな人生観があると思うが、自分は、この主人公の最後の言葉に
は大きな感動を覚えた。


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このページの情報は
2006年10月10日2時33分
時点のものです。

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